資産運用は誰に相談する?銀行・証券会社・FP・IFAのちがいと選び方

お金・資産運用

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「資産運用を始めたいけど、だれに相談すればいいの?」

銀行、証券会社、FP、IFA、保険の窓口。

相談できる先はたくさんあって、迷いますよね。

実は、相談先を選ぶときに知っておきたいのは、その相談先がどこからお金を得ているかなんです。

お金の入り方がちがうと、すすめる商品もちがってきます。

この記事では、金融庁や業界団体の公式の情報をもとに、5つの相談先のちがいを表にまとめました。

新NISAやiDeCoはどこに相談すればいいか、無料で使える公的な窓口もわかります。

相談に行く前に、ざっと目を通しておいてくださいね。

この記事のポイントは以下の4点です。

  • 資産運用の相談先は、銀行・証券会社・FP・IFA・保険の窓口の5つ
  • ちがいは「お金をどこから得ているか」と「扱える商品」
  • 国の認可法人や日本FP協会に、商品をすすめない無料の相談窓口がある
  • 相談では「手数料」「すすめる理由」「ほかとの比べ方」の3つを聞く

 

資産運用は誰に相談する?相談先5つのちがい

  • 資産運用の相談先は銀行・証券会社・FP・IFA・保険の窓口の5つ
  • 資産運用の相談先のちがいは「お金をどこから得ているか」
  • 銀行に資産運用を相談するときのポイント
  • 証券会社に資産運用を相談するときのポイント
  • FPに資産運用を相談するときのポイント
  • IFAとは?資産運用の相談先としての特徴
  • 保険の窓口で資産運用を相談するときの注意

資産運用の相談先は銀行・証券会社・FP・IFA・保険の窓口の5つ

相談の机で、資料を見せながら話をする人の手元

資産運用を相談できる先は、大きく5つあります。

銀行、証券会社、FP(ファイナンシャル・プランナー)、IFA、保険の窓口です。

どれも「相談は無料です」と言われることが多いですよね。

でも、無料でも、どこかでお金を得て仕事をしています。

そこを知っておくと、話を聞いたときに「なぜこの商品なんだろう」と考えられるようになります。

ちなみに金融庁は、2017年3月に「顧客本位の業務運営に関する原則」を作りました(金融庁 顧客本位の業務運営に関する原則)。

お客さんのためになる仕事をしましょう、という金融の会社向けの原則です。

2021年1月と2024年9月にも改訂されています。

 

資産運用の相談先のちがいは「お金をどこから得ているか」

天秤のイラスト

5つの相談先を、お金の入り方、扱える商品、得意なこと、気をつけたいことで比べました。

相談先 お金をどこから得ているか 扱える商品 得意なこと 気をつけたいこと
銀行 投資信託を持っている間の信託報酬の一部、商品を売ったときの手数料など 預金、投資信託、保険など(投資信託や保険は他社の商品) いつもの窓口で、預金とあわせて相談できる 投資信託は元本保証がなく、預金保険の対象外
証券会社 売り買いの手数料や、投資信託の信託報酬の一部など 株、投資信託、債券など 扱う商品が多い 手数料が何の対価かを聞いておく
FP 相談料。保険や金融商品を売る仕事もしているFPは、その手数料 FPの資格だけでは、個別の商品を売ったり仲介したりはできない 家計、保険、老後まで、くらし全体のお金の計画 相談料はいくらか、商品を売る仕事もしているかを先に聞く
IFA 仲介した取引の手数料(コミッション、フィー) 契約している証券会社が扱う株、投資信託、債券など 証券会社の社員とちがい転勤がなく、長くつきあいやすい どの証券会社に所属しているかを確かめる
保険の窓口 保険会社から手数料を受け取るのが一般的 保険(いくつもの保険会社の商品を扱う店もある) 保険の見直し、保障の比べ方 その保険をすすめる理由を聞く

出典:金融庁 顧客本位の業務運営に関する原則、金融庁 金融商品仲介業者に関する調査、投資信託協会 よくあるご質問、全国銀行協会 ここにご注意!投資信託、大和証券 用語解説 IFA、保険業法 第2条

金融庁の原則は、お客さんと利益がぶつかるおそれのある例を挙げています。

そのひとつが、売る会社が、商品を作った会社から手数料を受け取ることです(金融庁 顧客本位の業務運営に関する原則)。

手数料の多い商品をすすめたくなる、というおそれがある、ということですね。

だからこそ、お金の入り方を知ってから話を聞くのが大切です。

法律でも、銀行や証券会社、保険会社などに義務が決められています。

お客さんの最善の利益を考えて、誠実で公正に仕事をする義務です(金融サービス提供法 第2条)。

 

銀行に資産運用を相談するときのポイント

銀行のイラスト

銀行は、いちばん身近な相談先ですよね。

銀行の窓口では、預金のほかに、投資信託や保険も売っています。

銀行が売る投資信託や保険は、他社の商品です。

全国銀行協会は、売るときに他社の商品だと伝えるよう求めています(全国銀行協会 消費者との契約のあり方に関する留意事項)。

気をつけたいのは、投資信託は預金ではないことです。

元本保証がなく、預金保険の対象にもなりません(全国銀行協会 ここにご注意!投資信託)。

投資信託には、買うとき、持っている間、売るときの3つの手数料があります。

持っている間の信託報酬は、運用会社だけでなく、売った銀行や証券会社にも支払われています(投資信託協会 よくあるご質問)。

どこにいくら払われるかは、目論見書に書いてあります。

 

証券会社に資産運用を相談するときのポイント

株のグラフを見る人のイラスト

証券会社は、株、投資信託、債券など、扱う商品の数が多いのが強みです。

店舗の窓口や電話で、担当の人に相談できる会社もあります。

証券会社は、売り買いの手数料や、投資信託の信託報酬の一部などを受け取っています(投資信託協会 よくあるご質問)。

金融庁の原則は、手数料などの費用を、わかるように説明すべきだとしています。

何のサービスの対価なのかも含めてです(金融庁 顧客本位の業務運営に関する原則)。

すすめられた商品の手数料が、何に払うお金なのか。

わからなければ、遠慮せずに聞きましょう。

 

FPに資産運用を相談するときのポイント

ファイナンシャルプランナーのイラスト

FPは、家計、保険、教育費、老後まで、くらし全体のお金の計画を一緒に考えてくれる人です。

「何に投資するか」より前の、「いくら運用にまわせるか」から相談できます。

ただし、金融庁の資料には、FPの資格だけでは、個別の商品について助言や仲介はできないとあります(金融庁 金融商品仲介業者に関する調査)。

商品をすすめてくるFPは、保険の代理店や金融商品の仲介の仕事もしているはずです。

どの登録をしているか聞いてみましょう。

有料相談の料金は、FPがそれぞれ決めています(日本FP協会 相談料の目安)。

1時間いくら、月ごとの定額、顧問などいろいろです。

日本FP協会は、FPを選ぶときに、資格、得意分野、相談の経験、相談料などを見るようすすめています(日本FP協会 信頼できるFPの選び方)。

 

IFAとは?資産運用の相談先としての特徴

IFAは、「独立系ファイナンシャル・アドバイザー」のことです。

日本の法律では、金融商品仲介業者にあたります。

証券会社や銀行から頼まれて、株や投資信託などの売り買いの仲介をする人や会社です(日本証券業協会 用語集 金融商品仲介業者)。

証券会社の社員ではないので、異動や転勤がありません(大和証券 用語解説 IFA)。

同じ人に長く相談しやすいのが特徴です。

知っておきたいルールが2つあります(金融商品取引法)。

1つ目は、どの証券会社に所属しているかを、先に伝えなければいけないこと(第66条の11)。

2つ目は、お客さんからお金や株をあずかってはいけないこと(第66条の13)。

契約は、あなたと証券会社のあいだで結びます(SBI証券 IFAのよくあるご質問)。

IFAに直接お金をわたすことはありません。

もし「お金をあずかります」と言われたら、そこで話を止めましょう。

 

保険の窓口で資産運用を相談するときの注意

保険の代理店のイラスト

保険の窓口は、保険の代理店です。

保険会社の委託を受けて、保険の契約の代理や媒介をするお店です(保険業法 第2条)。

保険会社から手数料を受け取るのが一般的です。

いくつもの保険会社の商品を比べて選べるお店もあります。

金融庁は2026年8月に、代理店のルールを見直しました。

いくつもの保険会社の商品を扱う代理店が、商品を比べてすすめるときのルールです(金融庁 保険業法改正に係る内閣府令等の公表)。

新しいルールは、2028年3月1日から始まります。

保険の窓口が扱うのは保険です。

保険だけを扱うお店なら、資産運用の話をしても、提案は保険の中から選ばれます。

保険で増やすのか、投資信託などで増やすのか。

比べたうえで決めたいときは、ほかの相談先の話も聞いてみましょう。

 

 

資産運用の相談はどこがいい?無料の窓口と目的別の選び方

  • 資産運用の相談は無料でできる?公的な無料相談窓口
  • 新NISAとiDeCoの相談先は?口座を開く金融機関の選び方
  • 資産運用の相談先を目的別に選ぶ
  • 資産運用の相談で聞いておきたい3つのこと

資産運用の相談は無料でできる?公的な無料相談窓口

自宅でスマホで電話をしながら、ノートにメモをとる人

「まずは商品をすすめられない場所で話を聞きたい」

そんな人には、国や業界団体の無料の窓口があります。

J-FLEC(金融経済教育推進機構)は、国が認めた公的な機関です(金融庁の認可法人)。

特定の商品をすすめたり誘導したりは、一切しないとしています(J-FLEC パンフレット)。

窓口 方法 時間
J-FLEC はじめてのマネープラン 無料体験 お金のアドバイスを受けたことがない人向け。対面かオンライン。ウェブで予約。土曜の相談もある 最大1時間
J-FLEC 電話相談 0120-55-1209。予約なし、名前を言わなくてもよい。10時〜17時(土日祝、年末年始を除く) 最大30分
日本FP協会 くらしとお金のFP相談室 全国8か所で対面。予約制 50分
日本FP協会 無料電話相談 0120-211-748。月・火・木の12時〜17時(16時30分で受付終了) 原則30分、1回

出典:J-FLEC パンフレット(2026年2月発行)、日本FP協会 FP無料体験相談(対面)、日本FP協会 FP無料体験相談(電話)

日本FP協会の電話相談では、商品の紹介や、どの銘柄を買うかには答えていません(日本FP協会 FP無料体験相談(電話))。

「何から考えればいいか」を整理する場所だと思っておくといいですね。

もっとじっくり相談したい人には、J-FLECの認定アドバイザーという人たちがいます。

J-FLECの審査を通った、一定の中立性があるアドバイザーです(J-FLEC パンフレット)。

はじめて有料で相談する人は、相談料が最大8割引きになるクーポンを使えます。

割引される額は、1時間あたり8,000円まで、3時間で合計24,000円までです。

 

新NISAとiDeCoの相談先は?口座を開く金融機関の選び方

NISAのイラスト

新NISAやiDeCoを始めるときは、相談先と、口座を開く金融機関を分けて考えるとすっきりします。

新NISAの口座は、銀行や証券会社などで開きます。

口座は1人1つだけです(金融庁 NISA特設ウェブサイト)。

1年に投資できるのは、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円です。

一生で使える枠は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。

金融機関は、年単位で変えられます。

ただし、変えたい年の前年の10月1日から、その年の9月30日までに手続きが必要です(金融庁 NISA よくある質問)。

iDeCoも、金融機関(運営管理機関)は自分で1社だけ選びます(iDeCo公式 よくあるご質問)。

選ぶときの目安は、口座管理の手数料、運用できる商品、サービスの中身です。

国民年金基金連合会の手数料は、どこで加入しても同じです。

加入のときに2,829円、掛金を払うたびに105円かかります。

「何を買うか」は中立の窓口で考え、「どこで買うか」は手数料と商品で選ぶと、迷いにくくなりますよ。

 

資産運用の相談先を目的別に選ぶ

比べる人のイラスト

ここまでの話をもとに、目的ごとに、まず相談したい先をまとめました。

やりたいこと まず相談したい先 理由
何から始めればいいか、整理したい J-FLECや日本FP協会の無料窓口 商品をすすめない窓口で、考えを整理できる
家計から老後まで、計画を立てたい FP くらし全体のお金を見て、運用にまわせる額から考えられる
新NISAやiDeCoで投資信託を買いたい 証券会社や銀行(口座を開く先) 商品の数と手数料を比べて選ぶ
同じ人に長く運用の相談をしたい IFA 転勤がなく、証券会社を通じて注文までできる
いつもの銀行で預金とあわせて考えたい 銀行 窓口が近く、預金の話もまとめてできる
保険を見直して、浮いたお金を運用にまわしたい 保険の窓口かFP 保険の見直しが得意。運用はほかの相談先とも比べる

「家計から老後まで、FPにじっくり相談したい」と思った人もいるかもしれませんね。

そんな人は、無料でFPに相談できるサービスを比べた記事も読んでみてください。

無料でFPに相談できる5つのサービスのちがいがわかります。

▶ お金の無料相談のおすすめを比較|家計・保険・資産運用の窓口5つ

 

資産運用の相談で聞いておきたい3つのこと

指差し確認をする会社員のイラスト

どこに相談するにしても、次の3つは聞いておきましょう。

どれも、金融庁の原則で、金融の会社に求められていることです(金融庁 顧客本位の業務運営に関する原則)。

1. 手数料はいくらで、何に払うお金か

買うとき、持っている間、売るときに、それぞれいくらかかるかを聞きます。

2. なぜ、この商品をすすめるのか

自分の目的や家計に合うと考えた理由を聞きます。

相談先がほかの会社から手数料を受け取っているなら、その中身も説明することが求められています。

3. ほかの商品と比べるとどうか

似た商品や、別のやり方と比べた説明があるかを見ます。

その場で決めず、家に持ち帰って考えて大丈夫です。

答えがあいまいなときは、別の相談先の話も聞いてみましょう。

 

まとめ

最後に、この記事の見出しをふり返ります。

  • 資産運用は誰に相談する?相談先5つのちがい
    • 資産運用の相談先は銀行・証券会社・FP・IFA・保険の窓口の5つ
    • 資産運用の相談先のちがいは「お金をどこから得ているか」
    • 銀行に資産運用を相談するときのポイント
    • 証券会社に資産運用を相談するときのポイント
    • FPに資産運用を相談するときのポイント
    • IFAとは?資産運用の相談先としての特徴
    • 保険の窓口で資産運用を相談するときの注意
  • 資産運用の相談はどこがいい?無料の窓口と目的別の選び方
    • 資産運用の相談は無料でできる?公的な無料相談窓口
    • 新NISAとiDeCoの相談先は?口座を開く金融機関の選び方
    • 資産運用の相談先を目的別に選ぶ
    • 資産運用の相談で聞いておきたい3つのこと

資産運用の相談先は、銀行、証券会社、FP、IFA、保険の窓口の5つです。

ちがいは、お金をどこから得ているかと、扱える商品です。

まずは商品をすすめない無料の窓口で考えを整理し、そのうえで相談先を選ぶと安心です。

どこに相談しても、手数料、すすめる理由、ほかとの比べ方の3つを聞いてくださいね。

くらし全体のお金をFPに無料で相談したい人は、次の記事で窓口を比べてみてください。

▶ お金の無料相談のおすすめを比較|家計・保険・資産運用の窓口5つ

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